2021年(令和3年)を迎えた朝は

天気予報通りの雪景色になった。
年末から正月にかけて、「大雪」の注意が出ていたので、正月朝からの除雪の準備(心の準備も)ができていた。

この冬の雪は、12月に積もるほど降った後に雨が続き、今回の湿った雪が積もることになったので、裏山の立木が数本折れた。

写真の中央部とその左の杉の木が折れているのがわかるだろうか。

あまり手入れが行き届いていない杉林で、ヒョロヒョロとした細長い木が密集しているため、今回のような湿った雪が降り続くと、その中の弱い杉の木から折れてしまうことになる。

福井のような重い雪がたくさん降る地域の杉の木は、枝が水平から下方向に向かって伸びることは、裏山の杉の木を見てきて気づいていた。
それは、写真で見るように、雪の重みでクセがついたのか、または、下方向に枝を伸ばす杉が残るのか、疑問に思っていた。

以前、福井で数少ない林業家の持ち山を見せていただいた。

管理と搬出のための林道が整備され、立木の枝打ちが綺麗に行われていて、伐採と植林が長期のサイクルとして行われていた。

その時の林業家さんが
「雪に強い木から苗木を作っている」
と説明をされていた。

福井の木は、現在、30年〜60年の樹齢のものが多い。
積雪が少ないか、または、乾いた軽い雪なら、早い段階で枝打ちができるので、節のない名木にできるが、雪が重くて、積雪が多い福井では、枝打ちを控えて早く太くする必要があるので、無節の材は少ない。
しかし、山での成長の段階で、弱いものから淘汰されてしまう。これが、福井の木は比較的、強いと言われる理由になっている。

2021.01.01