築50年を超える住宅の修繕工事。
 「福井の伝統的民家」の維持保全のための補助事業。
外観を地域の景観を考慮したデザインに整え、耐震化と断熱化を図った。

計画前の全景。
切妻屋根に格子状の化粧貫は、地域の景観を構成する要素として福井県が補助対象に指定している。
景観の維持保全のため、福井の伝統的民家として次の世代に残すことを目的に補助をしている。
修繕工事の完成後。
正面外壁のサイディングを杉の下見板に。
既存の土壁を蓄熱層にして、その外側に断熱材を入れ建物全体の省エネ化を図っている。
断熱材のさらに外側、柱梁に面材(ダイライト)を取り付け、耐力壁として耐震補強をした。
耐力壁で補強後、遮熱透湿防風シートを前面に貼り、杉の箱下見板貼りの外壁に変更した。
下屋の屋根と外壁の取付き部(熨斗瓦の防水用の漆喰)に水切りを入れて、防水性能を高めている。
2階部分外壁の下地仕様。
漏水対策(熨斗水切り)、断熱材充填、シート貼りをして、杉の箱下見板貼りに変更。
工事前の正面外観
修繕工事の完了後の正面外観