越前町の造成住宅地の住宅です。
建物の大きさは、梁間3間、桁行4.5間(3スパン)の母屋に、庇(下屋)を4面に張り出した構成になっています。これは日本古来の建築規模を表す呼称では「三間四面」になります。
1階は、母屋(主屋部)に居間・キッチン・ダイニング等の主要な空間を配し、庇(下屋部)には、浴室・便所などの水まわりと玄関・収納を配置しています。2階はプライベートな部屋とクローゼットにしています。
この構成は、古民家に見られる伝統的な平面構成で、今日でも一般的ですが、高機能な設備機器が取り入れられ、便利さと快適さが求められる現代的な住宅に伝統的な工法を取り入れて、長く使える木造住宅に再構成しています。
新築 / 木造 / 2階建て / 在来工法
所在地 / 福井県越前町 用途 / 専用住宅 家族構成 / 夫婦+子供
敷地面積 / 331㎡ 床面積 / 135.7㎡
屋根;越前瓦葺き
外壁;杉下見板、左官壁
全面道路側に駐車スペースを配置するため、開口部を高い位置にしている。外壁は1階部分は杉下見板張り、2階部分はそとん壁(左官壁)です。
ご夫婦から使い勝手を聞き取りキッチンと収納部を製作しています。ワークトップはキズ、熱にも強いクォーツストーンでステンレスのシンクを組み合わせています。
天井の丸太の仕上げはマサカリハツリに柿渋で色つけしました。