平入り(ヒライリ)は、玄関を正面に見た時に、軒先の水平線が正面にあり屋根葺き材(瓦など)がよく見える時の建物の建ち方のことです。ちなみに屋根の三角形が正面に見える場合は妻入りになります。
敷地は福井市内の文教地域にあります。隣家との間隔が狭く、全面道路の人通りも多いため、閉ざされた内部空間に出来るかぎりならないように、プライバシーを確保し通風と採光を内部に取り込むように計画しました。

新築 / 木造 / 2階建て / 在来工法
所在地 / 福井県福井市 用途 / 専用住宅 家族構成 / 夫婦+子供
敷地面積 / 178.2㎡ 床面積 / 122.2㎡
屋根;越前瓦葺き
外壁;県産杉下見板

ご相談の段階では築50年ほど空き家が建っていて、リノベーション・解体・新築の比較と可能性について検討しました。解体&新築の方針の決定後は外構の解体範囲、計画地盤高さを確認するための解体の立ち会いをしています。

外壁は杉の下見板張り、2階の屋根は越前瓦葺きとして、福井県産材を多用しています。1階下屋の屋根勾配をゆるく設定することで、2階部の開口高さを大きくしています。

プライバシー保護のために隔たれた全面道路側に対して、裏側に小さな坪庭を採っている。1.5mほど庇を長く出してテラス窓を開放しやすいようにしている。

中廊下にハイサイドの開口を設定している。閉塞しやすい中廊下に空模様を取り入れています。