建て方に向けて、手刻みで木作りをしている。
一本一本に曲がりやクセ、節の位置などの性質の違いがあるので、それらを確認し、適材適所を基本にしているので、手作業が必要になる。
柱と梁・桁の仕口は長ほぞを通して込栓。
この地松の桁には鼻栓と込栓の併用。
これは、通し柱への桁の2方差しの仕口で、長竿ホゾの車知栓(しゃちせん)。
手前の部材は、棟桁の継手になるが、台持継(だいもちつぎ)を応用して、栓差しにしたもの。
上の写真のように、可能な限りボルトなどの大きな金物を使わずに、木を組み合わせて建てることを目標にしている。
そのためには、手作業で木作りをする「手刻み」が必要になってくる。
この家づくりでは、丸太を数本使っているので、特に手刻みならではの仕上げが施されている 。
薄く墨で色付けをしたので、「手」のあとがよく出ていて面白い。
柱は、自然乾燥された福井県産材を使う。
2019.01.01