京都府が修理を進めている国宝 妙法院庫裏の工事現場の見学に参加した。
冷たい小雨が降る福井を朝早くに出発して、京都駅に到着すると、同じような雨模様の天気だったが、駅は人がいっぱいで、日本だけではなく欧米からの観光客が戻ってきているとのこと。
時間があるので、まずは駅から近い東本願寺へ向かった。
駅前にヨドバシカメラがあり、その裏路地の駐輪場や駐車場の出入り口。
壁面緑化がされていて、裏側にも心配りをして雰囲気を作っている。
細い路地からの自動車の侵入を避けるため、一本筋違いの大通りから自社の敷地を縦断して自動車が侵入するように計画されている。
とり残されたような古い町屋の店舗がいくつかあり、ふらふらと寄り道しながら東本願寺へ。
修復工事が終わったばかりの阿弥陀堂門。
檜皮葺きと飾り金物が新しくなりピカピカに輝いている。
ここでは非公開文化財の特別公開が開催されていて、今回は大寝殿と白書院が対象になっている。
ここで、次への時間調整をして、目的の妙法院へ。
東本願寺の用水路の橋の欄干に親鸞聖人蔵のような青鷺。
国宝妙法院庫裏 修理工事現場。
妙法院庫裏は、桃山時代に建立されたと考えられている建物で、秀吉が方広寺大仏殿の千僧供養(実際は800人?)を行なった時に台所として建てられた遺構と伝えられている。前回の修理から100年ほど経過して、建物全体の傷みが激しく、特に太い松丸太を多様した小屋組が特徴とされているが、その松丸太に折損がいくつも見られたために、半解体修理が進められている。
3時間ほどのワークショップに参加して、少し時間があったので、近くの京都国立博物館へ。
明治30年に開館した明治古都舘(旧帝国京都博物館)
平成25年に開館した平成知新館(設計 谷口吉生)
閉館までに1時間もなく、駆け抜けるように見て周り京都を後にした。
2023.02.18