建て方までの時間が限られる中で、梁桁材の墨付け・手刻みを進めている。
木と木を組み合わせる「伝統的な工法」にこだわっているので、一箇所ごとに、その箇所にふさわし方法を選択し、木の良さが最大限に発揮できるように手刻みを行っている。
丸太の梁が、柱にホゾで差し込まれて、木の栓で止められる加工。
柱へのホゾ穴は貫通するので、ホゾ幅が広くなると柱への穴が大きくなり、柱が弱くなるので、その加減が難しい。
丸太が軒桁に架かる仕口は、一般的な兜アリにしている。
長ホゾを車知栓で止める継ぎ手の女木部
同じ箇所の男木部。
柱に対してどちらを先に組むかは、建て方の時に報告します。
長ホゾと栓の組み合わせが一番多い。
機械加工でのプレカットでは、ボルトで止める箇所を、木を組み合わせる工法にしている。
木造は、他の工法に比べて、長く保つことに実績があり、これが一番の利点であるので、木を組み合わせる伝統的な工法で、造ることにこだわっていきたいと考えている。
2020.02.06