梁として使われる丸太材の手加工の様子。 
材料は、福井県産材の、末口300mmから360mm程度の杉丸太と、同じく県産材の松丸太で、特に、福井県産材の松丸太は珍しい。

県産材の丸太

杉丸太は、長さ4Mと5Mの物が3本。 
杉なので、ほぼ真っすぐだが、自然素材なので多少の曲がりがある。

丸太の梁桁

仕上がり寸法の当たりをつけるために、墨打ちをまずは行うが、鬼皮が付いていてはできないので、皮むきをする。

鉞ではつる

鉞で、荒ハツリをして、大まかな形をとる。 
鉞ハツリでは、木目に沿って(繊維の流れを切らないで)成形するので、木材の強さを最大限利用することができる。

ハツリ仕上げ

一番手前は、鉞で荒取りした杉丸太。 
手前から2番目は、荒取りから電気カンナ等で成形して、仕上げた丸太(松丸太)。

丸太の鉋仕上げ

成形後の杉丸太。 
自然の緩やかな曲がりがあり、このまま2階の床の荷重を受ける梁に使う。 
  
  
自然素材である木材は、山での生育条件で、曲がりやねじれが起こるので、1本ずつ異なる。 
それを組み合わせて建築にするには、やはり、1本ずつ確かめながら加工する必要がある。 

2020.01.25