数年前に扁額の製作をお願いした書家・亀谷石嶺さんの工房件自宅に伺った。

亀谷さんは、映画「秘剣 鳥刺し」(原作:藤沢周平、監督:平山秀幸、主演:豊川悦司、東映 2010公開)の題字を書かれた書家。

近くを通ったので、思い出したように突然に訪問し、亀谷さんの奥さんもいらっしゃったので、年明けのご挨拶を兼ねて、ご一緒にお話しをさせていただいた。

亀谷石嶺さんは、紙に筆で書くだけでなく、木への手彫りや焼き物、組合せ文字など多作で、伺うたびに面白い書の世界を見せていただける創作書家。

白い文字は白色で書いていない。
方法を伺ったが、下手な字しか書けない私には、ちんぷんかんぷんで、何のコメントもできずに黙るばかりで、本当に申し訳ない。

彫りの作品が増えていて、刃物の使い方が、ますます、上達されていた。黒柿などの名木に彫ることにご興味が深く、以前、材料の調達にも同行させていただいた。

最近は、浮世絵の模写もされているようで、完成された富岳三十六景を見せていただいた。
ますます、創作意欲が高まっておられて、新しいことにどんどんチャレンジされていて、気軽に伺ったが、創作のお邪魔をしたようだ。

2021.01.30