建築中の住宅は、外部の造作工事はほぼ完了して、内装の木工事を進めている。

窓の外に布団を干すための手すり。

腕木を柱に差し、壁から手すりを持ち出している。

2階の天井の納まり。 
屋根の勾配に対して、登木の勾配を緩くすることでフトコロができるので、天井の断熱材を十分に入れることができる。

天井仕上げは、登木を現しにして、色付けをしたラワン合板を貼っている。 
勾配天井のため、開放的な高さになっている。

近隣の住宅が密接して建っているので、1階では十分な開口部の確保が難しい。 
暗くなりがちな廊下・階段の採光をハイサイドの窓から得ている。 
見上げの梁は地松。湾曲した丸太をそのまま仕上げている。

床板はカバの無垢材で、オイルで仕上げている。

飾り棚用の栃の挽き板。 天然木のイメージを残して仕上げる予定。 
  
施主家族と現場で打ち合わせを重ねながら変更される部分と、その時々での材料との出会いが、設計段階には無かった造作を生み出すことがある。

2020.05.30