豪雪地域では、屋根の雪で家が壊れてしまうので、雪が降るたびに屋根を見上げて、雪降ろしのタイミングを計っている。

この冬は、12月にかなりの積雪があり、その後の雨で雪が重く締まり、その上に年末年始のまとまった積雪が上乗せされたために、12月中に屋根雪降ろしをしなかった怠け者(私のこと)は、正月3が日に屋根雪を降ろさないといけなくなる。

雪が原因で屋根が壊れる事故は、ほぼ軒先が折れる事例で、屋根雪を降ろすタイミングを逃したことによる。

しかし、雪降ろし作業の際に、屋根から転落する事故が多く、身近でも毎年、何件か発生する。
福井では、新型コロナより多いことは間違いなく、
今年になって、まだ何日も経っていないが、先日、死亡事故があったとニュースになっていた。

雪国生まれの私は、小学生の頃から屋根に上がり雪降ろしを手伝うことが当たり前に育ったが、子供の頃の道具は、バンバ(身長ほどのしゃもじのバケモノ?)だった。これが、木製なので、雪がくっつくと使いにくくなり、いくら振り回しても作業が進まない、腹立たしい思い出がある。

それがすぐに、写真のようなスノッパ(ママさんダンプ)になり、屋根上での効率が格段に上がった。家一軒の屋根の作業も一人で出来るようになったので、良かったが…軒先からスノッパと一緒に転落する事故が増えた。

足の骨折程度済めば、笑い話で終わるが、死亡事故になってしまった知人もいる。
屋根上でスノッパを振り回してバランスを崩した時に、スノッパを離すことができればいいのだが、実際に、それができるのは、トムクルーズがジャッキーチェンのようなアクションスターの才能がないと難しく、大抵は持ち手を手すりと勘違いして、ギュッと掴んでしまう。

近年では、落下事故の対策として、雪降ろしの必要のない家造りが試行されているが、それぞれに一長一短あり、まだまだ、雪下ろしが多く行われている。

雪を下に落とした後には、その雪を取り除く作業が必要になるので、雪国では、積雪は戦いの対象になっている。

次の機会には、雪降ろしをしない家造りについて、その一長一短をまとめる予定。

2021.01.04