新型コロナウィルスによる肺炎風邪に対して、社会全体が協力して対策をとることの衛生上の効果は大きかった。
しかし、社会全体への影響も大きく、どれほどのダメージになるのかは、これから徐々にわかってくる。
外出の自粛と、サービス業を中心とした営業の縮小の是非は、情報が毎日、更新されていく今の状況では、正誤を下すことは難しい。
でも、住生活の中で、「清潔を保つ」こと「風通しと日当たりがいい」ことは、明らかに効果があったと言える。
家に帰って、一番に手を洗い、できれば服も着替える。
家の中でも、こまめに手を洗う。
キッチン、ダイニングテーブルを清潔にする。
カーテンと窓を開けて、開放的にする。
空調時期においても、窓を開けて換気をする。
感染しても、発症しない人がはるかに多いことは、早い段階で判っていた。
それは、人が本来持つ免疫力が、新型コロナウィルスに限らず、病気にならない体づくりに大事だとのことで、この免疫力は、ビタミンDと日光浴であげることができるらしい。
肉を食べて、日中、外に出て、活動的に生活することが、やっぱり健康に一番だということか。
これまで、こもりがちの生活は、健康によくないと言っていたのに、「stay home」の合言葉で1か月以上も「1億総ひきこもり」を薦めてきた。
首都圏のような人口密度の高い地域では、住空間の質がよくなければ、「stay home」していても肉体的・精神的によくない。
諸外国に比べて、日本の新型コロナの感染者・重傷者の数が極端に少ないことは、住生活の違いが大きいのではないかと言われている。
これまでをまとめると
こまめに手洗いができること。
着替えも帰宅時にできるとよい。
キッチンとテーブルを清潔に保てる。
窓を開けて風通しを良くできる。
日当たりが良く明るく生活ができる。
加えて、
畳のような清潔な床。
快適な睡眠が可能な寝室。
列記してみると、何一つ新しいことはないが、あらためて住まいづくりには大事なポイントだとわかった。
現在建築中の住宅では、可能なかぎりの大きな開口部と開放的な天井の高さを確保している。
これでもまだ足りないところがあれば、神様にお頼みすることとして、地鎮祭の時のお札を天井裏に納めた。
2020.05.23