城東の家
福井駅まで徒歩が可能な福井市の中心市街地に敷地はある。
当初は、50坪程の既存住宅のリフォームの相談から話がスタートした。しかし、子供達の独立した後の親世帯2人の住まいとしては50坪は大きすぎることや光熱費のランニングコストを考慮すると「小住宅」が良いのではとの方向転換があり、既存住宅の減築も検討したが、建替える計画になった。
頻繁に遊びにくる子供家族の駐車スペースを前面道路側に確保しても、なお、南側に大きな庭が確保できる程の敷地の広さがあり、平屋として住まいを計画するには好条件にある。
内部の構成はワンルームのLDKに寝室を隣接し、南側の庭に大きく開き、それぞれのスペースは作り付けの収納家具で間仕切り、廊下などのスペースを最小限になるようにしている。
みんなが集まるLDKから庭へはウッドデッキから出られるようにして、LDKと庭が一体になるように見せている。
ヒートポンプ式の床暖房により、ワンルーム仕様の住宅内の温度差を無くし、フラットな床や引戸により身体にやさしい住まいを目指した。また、外壁の下見板には福井県産材の杉を使用している。
持ち物の多さは経験の積み重ねに影響される。クライアント夫妻の収納のために小屋裏全部をロフトにすることで、小住宅内の収納力を確保している。